Mikura Labor & Social Security Attorney Office
みくら社会保険労務士事務所
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令和3年4月26日
日本年金機構は令和3年度の「ねんきん定期便」の様式を公開しました。
https://www.nenkin.go.jp/service/nenkinkiroku/torikumi/teikibin/r3teikibin.html
ねんきん定期便は、毎年誕生月に送付されるもので、その時の年齢によって送られる資料が異なります。通常はハガキ形式で届き、「節目年齢」とされる35歳、45歳、59歳のときには、これまでの全加入期間の詳細が記載された封筒形式で届きます。
年金額の見込額についても、50歳未満と50歳以後とでは表示されている内容が異なります。50歳未満の場合は現時点までの加入実績に基づいた年金見込額が表示されていますが、50歳以後の場合、その時点で加入している年金制度や標準報酬で60歳まで加入した場合の見込額が表示されます。
今回変更されたのは、50歳以上の対象者に送付される定期便の記載内容です。
昨年度までは、50以上の対象者が厚生年金基金に加入していた場合、基金の加入期間にかかる年金見込額は除かれていましたが、今年度から厚生年金基金に加入していた期間についても代行部分については見込額に掲載されています。
50歳未満の様式には、従来から基金加入期間分の年金額も反映されていましたので、それに合わせた形に変更されたということになります。統一されてシンプルになったといえます。
しかし50歳以上の相談者が定期便を持参してきたときの説明の仕方を昨年度までとは変えていく対応が求められます。
平成25年以降、厚生年金基金の特例解散制度が進んだことで現存基金は5つ(2021.4.1時点)となりましたので今回の様式変更に踏み切ったと思われます。
稀なケースにはなりますが、全加入期間に占める基金の加入期間が長い被保険者の場合、昨年よりも今年度郵送されるねんきん定期便の金額が大幅に変更されて表示されていることに疑問を感じるかもしれませんので、表示変更の内容を説明することが必要です。